« インターネット定住生活~その1 | トップページ | ココログのアクセス解析バージョンアップ! »

2006.08.02

インターネット定住生活~その2

| |コメント (0)|トラックバック (1)

 このエントリーをはてなブックマークに追加

さてさて、前回の話は
通常のISPへの接続は「住所不定」で
「固定IP」アドレスというのは
「定住」みたいなものだという話でした。

じゃあ、住所不定だと何が困るんだ?
って話なんですが
かげさんのようにサーバを公開するときに困るんです。

現在主流のIPアドレスというのは
111.222.333.444
(IPアドレスのルール上、こんな値は存在しませんが説明しやすいんで)
のように最大3桁の「.」(ピリオド)区切りの数字になってます。

インターネット上の住所のルールがこんなだからって
みなさんが良く使う「ヤフー」だの「google」につなぐのに
111.222.333.444とか入力するのだと
相手が数字12桁だけに覚えづらいですよね。

なので人間が分かりやすいように
「http://www.yahoo.co.jp/」とアドレスを入れると
コンピュータは111.222.333.444を見るんだな
と解釈させる仕組みが必要になります。

この仕組みをDNS(ドメイン・ネーム・サーバ)といいます。

で、この「人間が分かりやすいアドレス」と
「コンピュータが分かりやすい数値だけのアドレス」の対応付けが
コロコロ変わられると
サーバを公開するときには困っちゃうんです。

DNSってのは世界中にいっぱいあるんですが
その中で「人間が分かりやすいアドレス」と
「コンピュータが分かりやすいアドレス」の対応付けが
現在ISPから割り当てられているアドレスと不一致だと
「サーバが見つかりません」
ってことになってしまいます。

DNSは世界中にあるんで、
全体に反映されるまでには
結構時間がかかります。
(一般には2~3日と言われている)

ということでコロコロ変わると
いっぱいあるDNSへの反映が間に合わん!
ってことになりかねないのです。

そうすると
「せっかく公開したサーバが使えん時がある」
ということに・・・

「住所不定」な時のDNSへの反映をする仕組みとして
かげさんが前に使っていたDynamicDNSというのがあります。

人間の世界では定住するには
家賃を払いますが
コンピュータの世界でも定住するには
固定IPサービスの料金を払うことになります。

「住所不定」向けのサービスであるDynamicDNSは
固定IPと違ってすごく安いんです。

もともと安いからDynamicDNSにしてたんですが
使いたい時に使えない状態が何度も続いたので
いい加減、うんざりしたってのがあって
固定IPに変更しました。

ちなみに
人間の世界も「住所不定」より「定住」が信用されるように
コンピュータの世界での「定住」である固定IPだと
身元が分かるので信用されるというのがあります。

例えば、メールの送信の際に利用する25番ポート。
通常のISPでは迷惑メールを送信する人がいるので
DynamicDNSだとメール送信サーバとしては使えなくする
なんてところが増えてきています。

これも身元が分かるので迷惑メール送信が発覚したら
その時点でそのIPアドレスを止めるといったことが
できるので、25番ポートブロックがされない
というメリットもあるんですよ。(ISPにもよるかもしれないけどね)


 このエントリーをはてなブックマークに追加

| |コメント (0)|トラックバック (1)

このエントリーへのリンク

このエントリーのリンクを入れるHTML:

トラックバック

この記事へのトラックバックの一覧です: インターネット定住生活~その2:

» DNS [DNSから]
DNSとは、ドメインネームシステム (Domain Name System) の略です。何をするためのものかと 続きを読む

受信: 2006/08/08 21:09:35

コメント

このブログの新着コメントをRSSリーダに登録する為のxml




←名前とメールアドレスは必須です。
URLも記入すれば、URLのみが公開されます。
メールアドレスのみですと、メールアドレスが公開されてしまいますので、御注意ください。

↓コメント本文では、「a href」「b」「i」「br/」「p」「strong」「em」「ul」「ol」「li」「blockquote」「pre」のタグが使えます。絵文字をクリックすると、本文にタグを挿入できます。