インターネット定住生活~その2
さてさて、前回の話は
通常のISPへの接続は「住所不定」で
「固定IP」アドレスというのは
「定住」みたいなものだという話でした。
じゃあ、住所不定だと何が困るんだ?
って話なんですが
かげさんのようにサーバを公開するときに困るんです。
現在主流のIPアドレスというのは
111.222.333.444
(IPアドレスのルール上、こんな値は存在しませんが説明しやすいんで)
のように最大3桁の「.」(ピリオド)区切りの数字になってます。
インターネット上の住所のルールがこんなだからって
みなさんが良く使う「ヤフー」だの「google」につなぐのに
111.222.333.444とか入力するのだと
相手が数字12桁だけに覚えづらいですよね。
なので人間が分かりやすいように
「http://www.yahoo.co.jp/」とアドレスを入れると
コンピュータは111.222.333.444を見るんだな
と解釈させる仕組みが必要になります。
この仕組みをDNS(ドメイン・ネーム・サーバ)といいます。
で、この「人間が分かりやすいアドレス」と
「コンピュータが分かりやすい数値だけのアドレス」の対応付けが
コロコロ変わられると
サーバを公開するときには困っちゃうんです。
DNSってのは世界中にいっぱいあるんですが
その中で「人間が分かりやすいアドレス」と
「コンピュータが分かりやすいアドレス」の対応付けが
現在ISPから割り当てられているアドレスと不一致だと
「サーバが見つかりません」
ってことになってしまいます。
DNSは世界中にあるんで、
全体に反映されるまでには
結構時間がかかります。
(一般には2~3日と言われている)
ということでコロコロ変わると
いっぱいあるDNSへの反映が間に合わん!
ってことになりかねないのです。
そうすると
「せっかく公開したサーバが使えん時がある」
ということに・・・
「住所不定」な時のDNSへの反映をする仕組みとして
かげさんが前に使っていたDynamicDNSというのがあります。
人間の世界では定住するには
家賃を払いますが
コンピュータの世界でも定住するには
固定IPサービスの料金を払うことになります。
「住所不定」向けのサービスであるDynamicDNSは
固定IPと違ってすごく安いんです。
もともと安いからDynamicDNSにしてたんですが
使いたい時に使えない状態が何度も続いたので
いい加減、うんざりしたってのがあって
固定IPに変更しました。
ちなみに
人間の世界も「住所不定」より「定住」が信用されるように
コンピュータの世界での「定住」である固定IPだと
身元が分かるので信用されるというのがあります。
例えば、メールの送信の際に利用する25番ポート。
通常のISPでは迷惑メールを送信する人がいるので
DynamicDNSだとメール送信サーバとしては使えなくする
なんてところが増えてきています。
これも身元が分かるので迷惑メール送信が発覚したら
その時点でそのIPアドレスを止めるといったことが
できるので、25番ポートブロックがされない
というメリットもあるんですよ。(ISPにもよるかもしれないけどね)
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