キネティック・ノベル 「名探偵失格な彼女」
神曲奏界ポリフォニカの新作キネティック・ノベルの情報が
公開されていないかな?と思いocelotのHPを
見に行ったら「名探偵失格な彼女」へのリンクがあった。
(キネティック・ノベルの説明はこちら)
そういや、「名探偵失格な彼女」って発売日が5月→8月末に延びてたけど
もう発売中じゃないか!
ということで、探偵物が好きなかげさんは
早速、ソフトを入手し、インストールしたわけだ。
第1話は、怪盗との対決を、
第2話では、犯罪王との対決が描かれる
2話構成となっている。
第1話については去年の11月に
名探偵失格な彼女 (VA文庫)
として書籍でも販売されているのだが
第2話がキネティックノベルで公開されることを知っていたので
買わずに我慢していたのだ。
お値段は、3,990円と、ocelotから出てる
キネティック・ノベルと比べて1,000円高い。
で、ocelotのものは声優がセリフをしゃべるのだが
コイツは、声優によるセリフが無い・・・
という感じでキネティック・ノベルとしての
コストパフォーマンスは、微妙な感じがした。
ただ、ストーリーとしては期待以上に面白かった。
音楽もマッチしていたしね。
作中には、「コレは探偵小説ではない。」
「探偵活劇だ」という言い回しが何度も出てくる。
たしかに、探偵小説ではない。
なぜって、探偵らしい探偵が出てこないからねぇ・・・
タイトルにあるとおり、主人公の「門崎かれん」は
名探偵失格どころか、探偵を名乗っちゃダメだろ!というキャラ設定。
あった途端に「貴女が犯人ですわ」と言ってのけ
説明もせずに犯人扱いした挙句、文字通り力技で自白をとろうとするという
名探偵の娘なのに、まるで論理的な思考にならない性格で
身体能力と直観力に優れただけである。
むしろ、語り部であるもう1人の主人公「橘木葉」の方が
探偵っぽい論理思考をしている。
まぁ、このあたりについては第2話で事情が分かる仕組みになっている。
さすがに二人の主人公は、なかなか魅力的なキャラである。
探偵物らしく登場人物は少なく、その少ない登場人物の内面を
徐々に描いていく様子が、謎が少しずつ明かされていく感じで面白い。
ライバルに位置づけられている「上月右近」は、
随分とヘタレなキャラになっているが
もうちょっと頑張った設定にしてあげても良かったかもしれない。
ストーリー的に続編が書ける展開なので
ラノベとして続きをどんどん出していくのも良いと思った。
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