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2016.04.24

テクスチャの黒抜き

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初音ミク冒険記でも試練の洞窟から出た時に
レンズフレアのエフェクトがある。

元々、下図のようにAstlibra本編の第1章の最初の演出として
レンズフレアがあって
初音ミク冒険記のレンズフレアは、それのマネで作ったものだった。
Astlibra

プログラムの作りとか、エフェクトの向きの都合で
完全丸パクリではないものの
白いテクスチャを使ったものとかは、その名残だったりします。

一応、Game Programing Gems Vol.1の
2Dレンズフレアの章を参考に
自分でテクスチャを作って、
1フレームごとに直線になるようにテクスチャを回転させて
それっぽくなるように作ったつもり。

が、やっぱりレンズフレアだから色が白だけってのも寂しい感じがしてた。

AfterEffectsの標準エフェクトの中にレンズフレアがある。
それを使うと、当然、色もそれっぽくなる。

が、AfterEffectsで作ったエフェクトは、ゲームではそのまま使えない。
このため、調整したレンズフレア画像を
アルファブレンドした画像が必要になる。

でもレンズフレアの画像をアルファブレンドで作ってしまうと
光具合とかの見た目が確認しづらい。
そうなると黒背景で画像を作ったりする必要が出てくるわけだ。

ようやく本題の「黒抜き」にたどり着きました。

AfterEffectsが起点なので、まずはAfterEffectsでの黒抜きから。
黒抜き前の画像はコチラ
Aftereffects

黒バックの素材から被写体付のアルファチャンネルを自動生成には
Knoll Unmult(ノル アンマルチ)というプラグインを使います。
http://www.flashbackj.com/red_giant/free_plugin/

これはTrapcodeなどを出しているRed Giant 社の無償プラグインです。
使い方は下記の動画を見ると分かりやすいです。

Aftereffects 使い方講座 チュートリアル 素材の黒バックを抜く 透明グリッド Knoll Unmult その他ルミナンスキーで白抜き黒抜き tutorial きせりのCGTV
https://www.youtube.com/watch?v=jHuNWDDKIIo

Aftereffectsで黒抜きした後は
メニューの「コンポジション」-「フレームを保存」-「ファイル」を選択し
レンダーキュータブから「レンダリング」すればPhotoshopのファイルを出力できる。

次にPhotoshopで黒抜きしたい場合。
下記のサイトで配布されているUn-Multiplyアクションで行う。
http://www.ayatoweb.com/download/down04.html

■インストール方法
かげさんのPhotoshopはCS6なので
Photoshop Action File for MacOSX・Windows(Photoshop CS5・CS6)をダウンロードしました。

Photoshopのウインドウ>アクションで、アクションパレットを開き
アクションパレットのミニメニュー「アクションを読み込み...」から
ayato@web.atnを開く。(Photoshopのアクションフォルダに直接入れると反応がないので注意)
(MakeFillとUnMultiplyの両方がインストールされる)

なお、「UnMultiply」の実行をする際、ダイアログが表示されて戸惑うかもしれないが
何も考えずひたすらOKを押していくと目的の加工が終了する。

この状態が黒抜きで、白抜きをしたい場合、Ctrl+Iで白黒反転させてから行うと良い。

<適用時の注意>
・RGBモードで適用する(CMYKモードでは動作しない)
・レイヤー状態で適用する(背景状態ではうまく動作しない)
・不透明の状態で適用する(透明部分が存在するとうまく動作しない)

かげさんが使ってて、ちょっとハマったのは
アルファチャネル5が作れないと出る時で、
これはアクションの履歴を綺麗にすると解消されました。

さて、これで黒抜きができるようになったわけで
早速、レンズフレアの処理を変えてみた。

が・・・
静止画で見ると結構差があると思ってたのだけど、
ゲームとして動かして動画比較したら、
スゴく良く見てないと気づかないくらいの差にしかならなくてガッカリ・・・orz
Photo

オレンジの部分が黒抜きで緑っぽくなってて
背景に同化しやすくなってしまい
薄い青もちょっと微妙。

まぁ、15~20フレーム(0.25~0.33秒)のエフェクトなので
アルファブレンドされた薄い色合いだと思ったほどの
見た目の変化じゃないのねってことでした。

黒抜き自体は、今後、Optical FlareやTrapcode StarGlowとかで
テクスチャを作ろうとした時に使える方法なので
今回の実験は完全に無駄だったわけじゃないってことで良しとしよう。


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