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2019.11.22

既存のJenkinsの情報を活かしてTrac Lightning を3.2→4開発版にする手順

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正式公開されていない「Trac Lightning 4 開発版」にする手順です。

実は、最初、下記の非公式ドキュメントに従い作業してました。

TracLightning3.xからTracLightning4.xへのアップグレードの注意
https://ja.osdn.net/projects/traclight/wiki/TracUpgrade4_0_0

しかし、この非公式ドキュメントを参考にしてアップグレードすると
コマンドサンプルの引数に誤記があって失敗して悩んだり
既に使っているJenkinsのバージョンが古くなり、
インストールやアップグレードしたプラグインや設定も古くなり、
ビルド履歴も無くなってしまいました。

このため、既に使っているJenkinsの情報を活かして
Trac Lightning を3.2→4開発版にする手順をまとめました。

Trac Lightning 4 開発版ダウンロードURLは、コチラ
https://bitbucket.org/jun66j5/traclightning-4.x/downloads/

手順説明の前提条件

Trac Lightning 3.2がC:\TracLightにインストールされていて
Trac Lightning 4開発版も同じフォルダにインストールする。

Trac Lightning同梱のJenkinsを使っている。
Jenkins自体のアップデートや
プラグインのインストールやアップデートも必要に応じて行っている。
既にJenkinsのビルド履歴がある。

Trac Lightning同梱のmavenは未使用。
reportも未使用。

また、CollabNetSVN\httpdの中身は特に変更してません。

このため、mavenやreportを使っていたり、httpdの中身を変更している場合は
ここの手順だけでは足りないと思います。

全体バックアップをする手順にしているので、
必要に応じてフォルダ比較すれば、必要な変更箇所が分かるかもしれません。

実際、かげさんは、非公式ドキュメントの手順をする前に
全体バックアップをしていたので、フォルダ比較したり、
調べたりしながらJenkinsを元の状態に戻せました。

期待通りに移行できなかった時、設定したものが消えるよりは
動いている状態の全体バックアップをしておいて比較するほうが
早く移行できると思います。

作業手順

  • 3.2のTracLightフォルダを全体をバックアップ
    ※スタートメニューの「Trac」-「バックアップ」でバックアップすると、
     Jenkinsのバージョンが1.512になるので注意
    ※Jenkinsで使っているシンボリックリンク(ファイル種別.symlink)は、
     コピーに失敗するかもしれませんが、無視して続行
     Jenkinsは、昔、hudsonという名前だったので
     コピーエラーが出るとしたら下記のようなフォルダです。
     C:\TracLight\projects\hudson\.hudson\jobs\ジョブ名\builds
  • Trac Lightning 3.2をアンインストール
  • Windows再起動
  • アンインストール後に残っているC:\TracLightをリネームする
  • Trac Lightning 4 開発版をインストール
  • 3.2の全体バックアップのTracLight\jenkinsフォルダ を C:\TracLight\jenkinsに上書きコピー
    (projectフォルダしかバックアップしてない場合、コピー元がないので、Jenkinsが1.512に戻るので注意)
  • 3.2の全体バックアップのTracLight\projectにあるsvnauthz 、trac.htdigest を C:\TracLight\project に上書きコピー

※ここから先の注意事項
以下、作業手順でprojectフォルダの内容を上書きコピーしていくが、
SampleProjectフォルダは設定確認のため上書きしないことを推奨

  • 3.2の全体バックアップのTracLight\project\tracにある移行対象のプロジェクトフォルダをC:\TracLight\project\trac に上書きコピー
  • 3.2の全体バックアップのTracLight\project\svnにある移行対象のプロジェクトフォルダをC:\TracLight\project\svn に上書きコピー
  • 3.2の全体バックアップのTracLight\project\hudsonにある移行対象のプロジェクトフォルダをC:\TracLight\project\hudson に上書きコピー
    (Jenkinsで使っているシンボリックリンク:ファイル種別.symlinkはコピーに失敗するかもしれませんが、無視して続行)

※mavenやreportを使っていた場合、
 このタイミングで同じく上書きコピーするのかもしれません。
 mavenやreportは使っていないので、詳細不明

  • スタートメニューから「Trac」-「コマンドプロンプト」をクリック。
  • trac-admin C:\TracLight\projects\trac\プロジェクト名 upgrade
    と入力してEnter
    プロジェクト名には、C:\TracLight\projects\tracにコピーしたフォルダ名を指定します。
  • upgradeが成功した場合、wikiのアップグレードが促されるので
    trac-admin C:\TracLight\projects\trac\プロジェクト名 wiki upgrade
    と入力してEnter

この段階でtracサイトにプロジェクト名が表示されます。
※プロジェクトをコピーしただけでtracデータやwikiのアップグレードをしていない場合
 ・プロジェクト名: Error
 (The Trac Environment needs to be upgraded. Run 'trac-admin "c:\traclight\projects\trac\プロジェクト名" upgrade')
 と表示されます。

  • tracデータやwikiのアップグレードは、移行が必要なプロジェクト全部で行う。
  • プロジェクトのtracで以下を確認する
    ・wiki
    ・タイムライン
    ・ロードマップ
    ・リポジトリブラウザ
    ・チケットを見る
    ・検索
    ・管理
    ・ガントチャート
  • Jenkinsアイコンから、Jenkinsに移動し、
    過去のビルド結果が正しく表示されていることを確認する。

これで、Trac Lightning を3.2→4開発版への移行ができます。

かげさんは、まだJenkinsの2.x系にアップグレードしてません。

取り急ぎ、Jenkinsが期待通りに動かないから止めていた作業をして
それから2.x系にする予定です。


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