同じUSBメモリで、PS4のスクリーンショット8GBコピーに「5日以上かかる」のを「2時間半」に高速化
PS4に撮りためたスクリーンショット「8GB」分を
下図のUSBメモリにコピーしようとしたんです。
BUFFALO USB3.1(Gen1)対応 USBメモリー バリューモデル 32GB ホワイト
RUF3-K32GB-WH
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でねぇ、27時間(1日以上)経過した段階で
なんと「2GB」しかコピーが終わってないんですよ!
単純計算で5日以上かかるよ!
PS4 で USB 3.0 として認識されるUSBメモリなのに
遅い! いくらなんでも遅すぎでしょ!
残り時間が「99時間+α」って出てたのは、
しばらくしたら速度が上がっていくだろ、と思ってたんだが…orz
で、あることをしたら「同じUSBメモリ」を使っているのに
8GBのコピーが2時間半ほどになりました!
その方法を紹介しようと思います。
ファイルシステムの話
PS4 が認識するUSBストレージのファイルシステムは、FAT32とexFAT。
(ストレージは、記憶領域という意味で、この記事ではUSBメモリのことです)
今だと一般に売っているストレージは、FAT32。
FAT32は、かなり古いファイルシステムなんだけど、汎用性が高いので
WindowsでもMacでもLinux、デジカメ、スマホでも使える。
だから、かげさんの使っている USB メモリも FAT32 だと思うけど
念の為、確認してみる。
Windowsでファイル形式を調べるには、
USB メモリのドライブを右クリックして「プロパティ」を選択します。
「全般」タブの中の「ファイル システム」というのがソレです。
かげさんの使っている USB メモリは、やはり FAT32 でした。
さて、かげさんの知る FAT32 と exFAT の大きな違いは
1ファイルで 4GB を超えるファイルを扱えるか、扱えないか。
FAT32:1ファイルで 4GB を超えるファイルを扱えない
exFAT:1ファイルで 4GB を超えるファイルを扱える
スクリーンショット1ファイルは、4GBどころか1MBもない。
だから、ファイルシステムは、どちらでも良い。
かげさんが知らないだけで
実は、FAT32 と exFAT で書き込み速度に違いがあり
exFAT にしたら早くなるかな?
調べて見つけたのが下の動画。
動画では、1つのファイルサイズが
1MB以下のjpegファイルと
1MB以上の動画ファイルを書き込むを
フォーマットごとに比較しています。
(この動画でフォーマットと言っているのがファイルシステムのことです)
スクリーンショットは、1MB以下のjpg形式だから、
条件はバッチリですね!
フォーマットの話では、NTFSも出てきますが
これはWindows用のフォーマットのため、PS4では扱えません。
FAT32 でフォーマットした HDD では、小さなファイル(jpeg)の
書き込みで速度が落ちている…。
そして、exFATでは、小さなファイル(jpeg)の書き込みが
FAT32より高速になっている!(^^)/
おぉ! これは高速化できるんじゃね!?
動画後半で出てくるクラスタの話は、後でしますね。
FAT32 から exFAT に変換する
かげさんは、
- FAT32 から NTFS にコンバートはしたことがある
コマンドプロンプトから Convert コマンドを叩く方法です。
- NTFS を FAT32 にコンバートしたことがある
過去記事「NTFSフォーマットでデータを書き込んだHDDをFAT32に変換する」
で紹介した方法です。 - exFAT は、扱ったことがない
ということで、調べました。
Windows 10/8/7でFAT32からexFATに変換する3つの方法
あ、このサイト、
「NTFSフォーマットでデータを書き込んだHDDをFAT32に変換する」
で紹介した「AOMEI Partition Assistant」という
フリーソフトのサイトだ。
かげさんは、「AOMEI Partition Assistant」導入済みなので
3つの方法の中の3つ目、
「FAT32 to exFAT変換器を使用してexFATをフォーマット」
のやり方で変換することにしました。
「AOMEI Partition Assistant」を使ってみたい方は、
Windows 10/8/7でFAT32からexFATに変換する3つの方法
のページの左上にある「AOMEI Partition Assistant 」の
ホームユーザー向け>「Standard - 無料」を選ぶと
無料ダウンロードボタンがあるページにいけます。
有償版もありますが、無料版で十分です!
ファイルシステムを変換する時に行う「フォーマット」は、
基本的にそのドライブにあるデータが全部削除されます。
FAT32 ⇔ NTFSでは、
データを残したままファイルシステムを変換する方法があるんですが
FAT32 → exFAT のデータを残したまま変換の方法は、分からないので
事前にバックアップを取っておきました。
かげさんの環境では、USBメモリはHドライブです。
画像では、既に USB メモリのところが exFAT になってますが
変換し終わってから記事書いてるからなので FAT32 と思って見て下さい。
Hドライブで右クリックして「パーティションのフォーマット」を選択。
ファイルシステムで exFAT を選択すると
クラスタサイズがデフォルトの 32KB になります。
ここをあえて先の動画に合わせて「1MB」にします。
1024KB=1MBなので。
「1MB以下のファイルは、1MB分の容量を必要とする」という設定なので、
実際のUSBメモリとしては、使える領域が減るんですが、
今回は、まぁ、いいかってことにしました。
実際にこの設定がどう影響する、具体的な数字は後で書きますね。
クラスタサイズを変更したら「はい」ボタンをクリック。
かげさんのマシンだと、30秒くらいで FAT32 → exFAT になりました。
PS4からUSBメモリにコピーする
PS4 に exFAT にした USB メモリを刺します。
PS4で「キャプチャーギャラリー」を選択します。
キャプチャしてある容量が大きいと、
この時点で画面表示まですごく時間がかかります。
OPTION ボタンを押して「USBストレージ機器にコピーする」を選びます。
コピーしたいゲームにチェックを付けます。
これもキャプチャしてある容量が大きいと時間がかかります。
チェックを付け終わったら、「コピー」を選択します。
確認画面が出たら「OK」を選択します。
残り時間計算も時間がかかる…
だいたい半分くらいまで進んだ状態で「残り75分」。
単純計算で倍として「2時間半」に高速化!!(^^)/
クラスタサイズで1MBを選んだことで、どうなったか
ざっくり8GBと書いてましたが、8.18GBをコピーしました。
コピー後の USB メモリのプロパティを見てみましょう。
8.18GBコピーしたのに、使用領域が23.5GBになってますね…
これがクラスタサイズ1MBにしたことで
「1MB以下のファイルは、1MB分の容量を必要とする」ようになった結果です。
今回は、まぁ、いっかでやってみましたが、無駄に容量を使いすぎです。(;^_^A
実は、その後、このUSBメモリの内容をPCに移動し、
まっさらにしてから6.42GB分のスクショを追加でコピーしました。
情報が見易いので、PS4フォルダのプロパティ情報を載せます。
ファイルの実サイズは、6.42GBなのに
ディスク上のサイズは、17.5GB使っています。
次に、先の8.18GBとこの6.42GBをコピーした
Windowsマシンの外付けHDD(ファイルシステム:NTFS)の
サイズを見てみます。
実サイズは、14.6GB(8.18GB+6.42GB)
ディスク上のサイズも14.6GBです。
(xxxxxxxバイト)のところの差が、クラスタサイズの差の影響です。
NTFSは、クラスタサイズが4KBなので
無駄に使用している部分が少ないのです。
ちなみにUSBメモリから外付けHDDにコピーは、
6.42GBで約2分でした。
ファイルシステムやクラスタサイズによって
コピーの速度や使用容量に違いが明確に出てますね!
(HDDの方が容量が大きいから早い、というのもあると思うけど)
まとめ
PS4 からファイルコピーに使う USB は、exFAT で
クラスタサイズを 512KB 以下にした方が
無駄なく使えることが分かりました!
2019/11/28追記
NTFS、FAT、および exFAT のデフォルトのクラスター サイズ
を見ると、256MB~32GBは、32 KBがデフォルトサイズなので
クラスタサイズは、「パーティションのフォーマット」画面で初期表示の
32KBのままが良いですね。
良かったら、みなさんも試してみて下さい! (^^)/
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