HDMI 入力を Nreal Light や Nreal Air に出力するよう変換するコネクタ Wacom Link Plus ACK42819 について(まとめ)
どうも、かげさんです(^^)/
あなたがこの記事を読んでいるのは何回目でしょうか?
初めての方、いらっしゃい!
複数回目の方、再訪問ありがとです(・∀・)
MR グラス Nreal Light や Nreal Air を活用するために購入した「Wacom Link Plus(Wacom Cintiq Pro 13/16専用 変換コネクタ)」を紹介します。
この記事は以前書いた下記の記事に「スティック型 PC の検証結果を追記」して、一部書き直したものです。
「HDMI 入力を Nreal Light や Nreal Air に出力するよう変換するコネクタ Wacom Link Plus ACK42819 について(その1)」
「HDMI 入力を Nreal Light や Nreal Air に出力するよう変換するコネクタ Wacom Link Plus ACK42819 について(その2)」
使ってみた感想を先に書いておくと「Nreal Light」では問題なく使えて超便利、「Nreal Air」では、ちょっと難ありだけど使えなくはないでした。
Wacom Link Plus について
Wacom Link Plus は、「USB」、「 Mini-DisplayPort 」または「HDMI」を「USB Type-C Altanate Mode」に変換するコネクタです。
本来は、ワコムの液晶ペンタブレットである Wacom Cintiq Pro 13/16(DTH-1320, DTH-1620)専用のモノです。
それを「HDMI入力」から Nreal Light や Nreal Air の「USB Type-C Altanate Mode 出力」に変換するものとして使います。
USB Type-C Altanate Mode について
Nreal Light や Nreal Air の USB Type-C ケーブルは、「USB Type-C Altanate Mode」のケーブルです。
実は、USB Type-C ケーブルでは、規格上の最大限の活用をした場合、以下の3つができます。
- 従来のUSB通信
- 急速充電など充電に使えるもの
- 映像などのUSB以外の信号を伝送するもの(これがAltanate Mode:オルタネートモード)
Nreal Light や Nreal Air は、軽量化のためにバッテリーを積んでいません。バッテリー供給は USB Type-C ケーブルで行っています。
さらにスマホで処理した映像を送ってきて表示しているので、2と3の機能を持っているケーブルということですね。
3の映像などの信号を伝送する機能は、Altanate Mode(オルタネートモード)といいます。
Wacom Link Plus と Nreal の接続
モバイルバッテリーから電力供給を行い、HDMI ケーブルで映像情報を入力し、電力と映像情報を Nreal Light に流すというつなぎ方になります。
写真の撮りやすさから電源供給はモバイルバッテリーの例にしましたが、AC電源から取ったほうが良いと思います。
専用アプリの Nebula を通さないため、Nreal Light や Nreal Air は MR モードではなく、Air Casting モードでの動作になります。
Air Casting モードは MR モードと違って表示サイズの変更は、できません。
また、DoF の変更もできないので大きくなった画面の「端の方をよく見たい」場合、0DoF なので首を動かすと画面も追従して動くから端の方を見る時は、目を動かすしかありません。( 3DoF や 6DoF に変更できれば、画面位置が固定されるので首を動かしても大丈夫なんですが…変更できないのよね)
DoF による動きの違いは「Nreal の MR Space を起動した時に上に出てくる 0DoFモード、3DoFモード、6DoFモードの違いは?」を参照。
HDMI の入力元として 4 つ試してみた
HDMI の入力元として、試したのは下記の 4 つです。
- PC の USB Type A⇒HDMI変換した映像
- スティック型 PC (ドスパラスティック DG-STK1)
- Raspberry Pi 400(ラスパイキーボード)
- PS4
写真では Nreal Light を繋いでいますが、Neal Air でも試しています。
Nreal Light は期待通りの動作、Nreal Air ではちょっと難あり
試した結果はコチラになります。
項番 | HDMI 入力元 | Nreal Light | Nreal Air |
---|---|---|---|
1 | PC の USB Type A |
問題なく表示 | 表示されるが、下の方の表示がおかしい |
2 | スティック型 PC |
問題なく表示 | 問題なく表示 |
3 | Raspberry Pi 400 |
問題なく表示 | 表示されるが、下の方の表示がおかしい |
4 | PlayStation 4 |
問題なく表示 音は別途イヤホンなどから |
何も表示されない |
Nreal Air では、下の方の表示がおかしかったり、PlayStation 4 のように何も表示されないパターンがあるので要注意です。
PC の USB Type A ⇒ HDMI 変換には、「これでうちはトリプルディスプレイだぜぃ!」に書いた「j5 create USB 3.0 HDMI DISPLAY ADAPTER JUA350」を使いました。
下の方の表示がおかしい
Air Casting モードだと視界スクリーンショットが撮れないので加工した写真でイメージを伝えることにします。
(正常パターン)
写真の使いまわしで申し訳ないけど例えば、Nreal Light で見える状態がこんな感じだとします。
(異常パターン)
それが Nreal Air ではこんな表示になります。
全く表示されないわけじゃないのですが、赤字/赤枠に示すような表示になりました。
Nreal Light では問題なく表示できているので、Nreal Light と Nreal Air のハードウェアスペック的な理由でなければ、もしかするとファームウェアが変われば改善されるかもしれません。
ただ、スティック型PCのように正常表示できるものもあるようなので入力によるのかもしれません。
ファームウェアが問題の場合、以前紹介した「Nreal Air をスマホを使わず PC からアクティベートする」に書いたPCからのアクティベートをしていてファームウェアをアップデートできる環境がない場合は改善されないことになります。
この表示が気にならなければ良いのですが、気になる方は購入時にご注意を。
PS4ではそのままだと音が出ない
PS4の接続は、Nreal Air では表示すらされないので諦めるしかないですね。
Nreal Light では映像はきれいに表示されるものの、HDMI変換なので音も出るかと思っていたのに Nreal Light のツルについているスピーカーから音が出ませんでした。
ですが、音の方は解消方法がありました。
PS4のコントローラにあるイヤホンジャックにイヤホンをつなぐと問題なく鳴ります。
ゲームを動かしてみたら、普段つないでいる24インチディスプレイよりも画面が大きく見えるので結構テンションが上がりました。!(^^)!
他の音の解消方法としては、PS4にUSBオーディオを付ける方法があるみたい。
かげさんは、USBオーディオを持っていないので試せてないんですが、ネットの情報では、USBオーディオを使うとコントローラにイヤホン付けるよりもノイズが少ないようですね。
まとめ
かげさんが確認した限りでは、
- Nreal Light では、Wacom Link Plus ACK42819 は問題なく使える。
- Nreal Air では、Wacom Link Plus ACK42819 は使えても表示がおかしかったり、そもそも表示されなかったりする
あくまで、かげさんが確認した範囲では Nreal Air で Wacom Link Plus ACK42819 を使う場合、クセがあるので要注意ですね。
HDMI 入力を Nreal Air 出力にしたい場合は、Nreal 公式で出ている Nreal Adapter を使った方が音も含めて対応されているので使いやすいです。
詳細はコチラの記事「Nreal Adapter 発売! 早速、使ってみたのでレビューするよ!」を参照してください。
ここまではOKだ
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